自然治癒力

自然治癒力とは・・・・

自然治癒力とは人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現です。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のことで、「自己治癒力」とも呼ばれます。

自然治癒力のシステム・・・・

自然治癒力には大きく分けて自己回復機能と自己防衛機能の二つの機能があります。自己回復機能とは体が外傷などを受けた時にそれを回復させる機能です。自己防衛機能とは細菌やウイルスなどが体に侵入してきた時にそれを撃退する機能で、免疫機能とも呼ばれています。

免疫機能・・・・

免疫機能とは病原体など非自己物質を見分けて排除する機能です。私達の体はこの免疫機能のおかげで様々な病気から日々守られています。しかし免疫という特定の器官は体の中にはありません。免疫は骨髄、脾臓、リンパ節、血管、扁桃、腸管など様々な器官や身体の組織が連携し合って構成している自己防衛システムなのです。

自己回復機能や免疫機能をつかさどる自律神経・・・

ほとんどの人が自律神経という言葉を知っています。でも多くの人は自律神経とはどんな神経ということは知りません。分かりやすく言うと私たちの心臓は毎日動いています。しかし私達は考えて自分の心臓を動かしてはいません。消化も呼吸も体温もホルモン分泌も私達は意識してコントロールしているわけではありません。でもこれらの機能は考えなくてもきちんと毎分毎秒機能していてくれます。これらをきちんとコントロールしているのが自律神経なのです。言い換えれば自律神経が体の機能を全てコントロールしているのです。自己回復機能や免疫機能もこの自律神経に大きく左右されます。この自律神経は活動をつかさどる交感神経と休息をつかさどる副交感神経で構成されています。

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